ウィザーズ劇勝 ウォールが残り3・5秒に3点シュートを決めて逆転 勝負は最終戦へ

[ 2017年5月13日 13:19 ]

終了間際に3点シュートを成功させてウィザーズに勝利をもたらしたウォール(AP)
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 NBAのプレーオフは12日にワシントンDCで東地区準決勝の第6戦が行われ、地元の4位ウィザーズが92―91(前半41―42)で1位セルティクスに競り勝って3勝3敗。勝負は最終第7戦に持ち込まれた。

 試合は第4Qの残り2分を切ってもなおデッドヒート。セルティクスは残り1分34秒、27得点を挙げたアイゼイア・トーマス(28)が5本目の3点シュートを決めて87―82と5点をリードした。しかしその26秒後、ウィザーズはブラドリー・ビール(23)がこの日初めての3点シュート(試投8本)を決め、さらに大黒柱のジョン・ウォール(26)がフリースローを2本決めて87―87。このあとセルティクスのエイブリー・ブラドリー(26)がシュートを決めて突き放せば、ウィザーズはビールのシュートで再び同点とした。

 セルティクスはタイムアウトのあとのプレーでセンターのアル・ホーフォード(30)が右サイドからバンクシュートを決めて91―89。残り時間は7秒しかなく、セルティクスのシリーズ制覇が決まったかに思えた。

 しかし26得点と8アシストを挙げてチームを引っ張ったウォールが最後に奮起。残り3・5秒、右45度から起死回生の3点シュートを成功させて2万人の地元ファンを歓喜させた。

 ビールは42分出場してチーム最多の33得点をマーク。第4Qのチーム合計得点は26点だったが、このうち23点をウォールとビールのガード・コンビでたたき出し、土壇場で試合をひっくり返した。

 ビールは3点シュートで今季40・4%というハイ・アベレージをマークしたがプレーオフでは不振。1回戦(対ホークス)が26・4%でセルティクスとの準決勝でも26・3%と精度を欠くシリーズとなっている。しかしプレースタイルを変えながら得点を重ねて勝利に貢献。最後に決めたこの日唯一の3点シュートは、意地を見せた一投となった。

 セルティクスはブラドリーもトーマスと同じく27得点、ホーフォードも20得点を稼ぐなど先発陣は健闘。しかし最後はウォールの持ち味となっている“高速ムーブ”を警戒するあまり、マークしていたブラドリーがわずかに後ろに下がり、そのスキをつかれて3点シュートを打たれてしまった。

 なおこのカードはプレーオフを含めて今季10試合を消化したがすべてホームチームが勝利。15日の最終戦はボストンでの開催だけに、地元のボストンとしては地の利を生かしたいところだ。

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