リオ・パラカヌー入賞の瀬立ら、江東湾岸まつりに参加 4年後語る

[ 2016年11月12日 21:20 ]

パネリストと山崎区長が記念撮影(前列左から瀬立モニカ選手、諏訪正晃選手、後列左から司会・進行役の本山友里さん、池田信太郎氏、山崎区長、武蔵野大・小林史乃さん)

 変化する江東区の今を体験し、湾岸エリアの新しい魅力を自由な感性で楽しむイベント「~2020年につなげよう~江東湾岸まつり2016」(一般社団法人江東区観光協会主催)が12日、東京・江東区の豊洲公園および豊洲シビックセンターレクホールで行われた。

 オープニング式典後には、スペシャルプログラム「オリンピアンとパラリンピアン・江東区が応援するパラカヌー選手のパネルディスカッション」を実施。パネリストには北京、ロンドンと2大会連続で五輪にバドミントン日本代表として出場した池田信太郎氏(35)をはじめ、リオパラリンピックの女子カヌー・カヤックシングルで8位入賞し、江東区出身の瀬立モニカ選手(18)、同じく同区出身で区役所職員として働きながら今年5月のパラカヌー世界選手権でパラカヌー・ヴァー部門7位に入賞した諏訪正晃選手(31)、同区有明の武蔵野大学のスポーツマネジメントゼミでオリンピック・パラリンピックを学ぶ小林史乃さん(21)が登壇した。

 ロンドン五輪で潮田玲子氏と混合ダブルスのペアを組み“イケシオ”の愛称で親しまれた池田氏は大学卒業後に、豊洲に本社を持つ日本ユニシスに勤めながらバドミントンを行い、木場駅近くの千石に住んでいた。「22歳の時に豊洲で働き始めた頃と比べて、豊洲を含めた湾岸エリアは目まぐるしく変貌したと思います。昔から受け継がれた文化が残る清澄白河や門前仲町、新しい世代の多い豊洲など湾岸エリアが共存しているのが江東区だと思います。選手村が晴海にでき、海外から多くの選手たちが来て、昔からの歴史を持つ日本と、これから新しく作っていく日本を体現できる唯一の場所が江東区ですから、ぜひPRを含めて地域の皆さんと連携していきたい」と池田氏は縁のある同区への特別な思いを話した。

 4年後に向けての展望、目標について瀬立選手は「20年の東京パラリンピックが私のメインの大会になると思っているので、リオで8位入賞という経験や悔しさを生かして、20年には必ず表彰台に上がれるように今から頑張っていきます。選手としての成長も大切ですが、これから大学でしっかりとスポーツについて学んで、オリンピック・パラリンピックが社会に与える影響を勉強しながら、パラリンピック選手として東京に臨めたらといいと思います」と話した。

 諏訪選手は「選手として20年東京パラリンピックに出場したいと思います。この町が人の歴史に刻まれるものとなるからです。刻まれていくものっていろいろありますが、世界中の人が一緒になれるものってオリンピック・パラリンピックではないでしょうか。選手としてオリンピック・パラリンピックをつなぐ人となれればと思います」と熱いメッセージを送った。

 大学生の小林さんは「約1年間ゼミで活動して感じたのが、若者たちの一部でオリンピック・パラリンピックは凄く遠い存在って認識していました。自分たちの地元にやってくるって事をもっと広めていきたいし、64年大会を知る方々の体験談や話を聞かせていただき、これからもっと幅広い活動をしていきたい」と今後の活動への意欲を話した。

 なお、同まつりは13日も豊洲公園で楽しいイベント&パフォーマンスが行われる。

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