東京五輪・パラ会場めぐるツアー 江東区で開催 ゲストに元選手

[ 2016年11月12日 21:30 ]

「海の森」で東京都港湾局担当者から説明を受ける田中琴乃さん(右から2人目)と参加者たち

 北京、ロンドン五輪新体操日本代表(元フェアリージャパンPOLA)キャプテンの田中琴乃さん(25)が12日、江東区観光協会主催の「~2020年につなげよう~江東湾岸まつり2016」のスペシャルプログラム「オリンピアンが同行する東京オリンピック・パラリンピック競技場建設予定地をめぐるバスツアー」にゲスト出演した。昨年に引き続き、今回で2回目となる同バスツアーには抽選で選ばれた約40人が参加した。江東区内では数多くの競技の開催が予定されており、その競技会場および建設予定地をオリンピアンである田中さんが同行、視察する同区ならではのツアーとして実施された。

 豊洲を出発したバスはまず、建設が予定されている「有明アリーナ」「有明体操競技場」「有明BMXコース」など、競技会場が集中する有明に向かった。まだ、競技会場ができあがっていないため、建設予定地を一望できる有明スポーツセンター7階の展望回廊から視察を行った。

 その後、バスは20年東京オリンピック・パラリンピック開催中に国際放送センター(IBC)、メインプレスセンター(MPC)として使用される「東京ビッグサイト」を経由し、クロスカントリーコース、ボート・カヌーの水上競技場の建設予定地として大きな注目を集める「海の森」へ移動。普段は関係者以外、立ち入り禁止とされた場所とあって、田中さんをはじめ、参加者たちは会場に興味津々の様子。海の森の高台からはビルが立ち並ぶ東京や東京ゲートブリッジの景色が間近で楽しめるとあって田中さんは「なかなか行けるところではないので、足を運べて良い経験ができました。感じたのは思いのほか広くて、眺めも良くて、この場所がオープンしたらヨガとか、子ども連れで色んなファミリーがピクニックとか、憩いの場所になるのではないかと思いました」と、初めて足を踏み入れた「海の森」の感想を話した。

 バスは「海の森」を後に、オリンピック・パラリンピックノアーチェリー競技が行われる夢の島公園を車窓に見ながら、競泳・飛び込み・シンクロナイズドスイミングの各競技場が行われる「オリンピックアクアティクスセンター」建設予定地へ移動。引き続き、水球競技会場となる「東京辰己国際水泳場」に移動し、場内を見学した。場内では小・中学生の大会が行われており、競技ムードも十分と満喫した。

 バスツアーを終えた田中さんは「自分自身が楽しめました。オリンピック・パラリンピックはアスリートだけの大会ではなく、開催までにいろんな人が手を取り合って作り上げていくものだと思います。会場建設もですし、あいさつだとか、声を掛け合うことできずなが生まれる良いチャンスだと思うので、日本がよりきずなを強く、一つになるためにもいろんな人の協力が必要だと感じました」と話した。

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