なぜ「常翔」勢が全国を席巻?大学ラグビーで主将が多い理由

[ 2016年9月12日 20:02 ]

ムロオ関西大学ラグビーの記者発表会に出席した(左から)関大・高本、同大・山田、立命大・高島、摂南大・木下の4主将は全員常翔学園出身

 NO・1リーダーは誰!?25日に開幕するムロオ関西大学ラグビーの記者発表会が12日に大阪市内であり、全8チームが集まった。このうち、同大、立命大、関大、摂南大の4チームの主将が全国優勝5回を誇る常翔学園(大阪)出身。関東に目を向ければ、明大、法大の今年の主将も常翔学園出身だ。

 なぜ「常翔」勢が全国を席巻?その問いに対して、高校時代にチームをまとめた“キャプテン中のキャプテン”同大の山田有樹主将の答えは明快だ。「みんな高校時代と同じように自主的に練習をしてきた結果だと思う。言わなくても率先して行動できるチームだった」肩書きのあるなしに関わらず、意識が高い選手の集まりだったと振り返った。言われなくてもやる、を実践したこの代は3年時に全国優勝。大工大高から校名が変わって初めて日本一になった年だった。2012年度、決勝は御所実に17―14。伝統のアタッキングラグビーで頂点に立った。

 大量のチームリーダーを輩出することになった常翔学園の野上友一監督も鼻高々だ。「結局、みんなしっかりしていたということでしょう。中には“お前がキャプテン?”という子もいますよ。とはいえ、ウチは送り出すときにキャプテンになるぐらい頑張れと言って送り出しています。元々まじめな子が多かった代ですし、一生懸命やったんだろうと思います」

 母校の企画で、今月上旬に主将6人が学校に集まって話し合いをすることがあった。同大・山田主将は「いろんな話を聞けて良かった」と再会を懐かしむ一方で、新たな思いがこみ上げてきた。「絶対に負けたくないです」。関西を連覇し、関東を蹴散らす。高校でも大学でも日本一に立つことを誓った。

 ▼常翔学園出身の主将 同大・山田有樹、立命大・高島理久也、関大・高本大志、摂南大・木下亮太、明大・桶谷宗汰、法大・坂本泰敏 

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