ケルバー 初全米女王!初の世界ランク1位に「信じられない」

[ 2016年9月12日 05:30 ]

全米オープン女子シングルス優勝のケルバー(AP)

全米オープン第13日女子シングルス決勝

(9月10日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
 女子シングルス決勝で第2シードのアンゲリク・ケルバー(28=ドイツ)が、第10シードのカロリナ・プリスコバ(24=チェコ)を6―3、4―6、6―4で下し、大会初優勝を果たした。今年の全豪オープンに続く4大大会2勝目で、優勝賞金350万ドル(約3億6000万円)を獲得。ドイツ人では96年のグラフ以来となる全米女王のタイトルを手にした。大会後の世界ランキングではセリーナ・ウィリアムズ(米国)を抜いて、初の1位になる。

 相手のフォアハンドが大きく外れると、コートに仰向けになって喜びをかみしめた。S・ウィリアムズ(米国)が約3年半守り続けた世界1位に取って代わる28歳のサウスポーは「4大大会優勝も世界1位になることも夢だった。1年で2つもかなうなんて信じられない」と涙を浮かべた。

 4大大会で初めて決勝に上がってきたプリスコバに今大会で初めてセットを落とした。しかし、最終セットは第3ゲームでブレークを許す劣勢から追いつき、5―4で迎えた第10ゲームで相手のサーブを破って決着をつけた。

 ドイツ人女子ではグラフ以来となる全米制覇と世界1位。「小さい頃からアイドルだった」という憧れの存在から、決勝前には激励のメールも受け取っていたという。28歳で新たに世界1位となるのは女子歴代最年長記録。「世界1位のプレッシャーを背負う覚悟はできている」と早くも女王の自覚を示した。

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2016年9月12日のニュース