ペイトリオッツ白星発進、QBガロッポロがブレイディーの穴埋める

[ 2016年9月12日 13:26 ]

ブレイディーに代わって先発したペイトリオッツのQBガロッポロ(AP)

 NFLは11日に開幕週の13試合を行い、ボールの空気圧不正事件で4試合の出場停止処分が決まったトム・ブレイディー(39歳)を欠くペイトリオッツは、敵地グレンデールでカージナルスに23―21(前半10―7)で競り勝って白星発進。3季目のジミー・ガロッポロ(24歳)が33回のパス試投で24回を成功させ、264ヤード、1TDパスを獲得してブレイディーの穴を埋めた。ガロッポロは東イリノイ大から14年ドラフトの3巡目(全体62番目)に指名されてペイトリオッツ入り。しかし昨季まではほとんど出番はなく、TDパスは1つしかなかった。

 開幕前のパワーランキングで2位となっていたカージナルスはQBカーソン・パーマー(36歳)とWBラリー・フィッツジェラルド(33歳)のホットラインがフル稼働。しかし残り41秒からのプレーでキッカーのチャンドラー・カタンザーロ(25歳)が狙った47ヤードのFGは左に外れて勝機を逃した。パーマーは271ヤード、2TD(37回中24回成功)、フィッツジェラルドは8回のレシーブでTDを2つ記録したが、あと一歩およばなかった。

 ドラフト全体2番目に指名されたイーグルスのQBカーソン・ウェンツ(23歳=ノースダコタ州立大出身)は地元フィラデルフィアで行われたブラウンズ戦で278ヤード、2TD(37回中22回成功)をマーク。イーグルス史上、新人QBが先発するのは77年ぶりとなったが、NFLデビュー戦を29―10(前半13―7)の白星で飾った。ドラフトで全体トップ指名を受けたラムズのジャレッド・ゴフ(21歳=カリフォルニア大出身)は第3QB扱いとなっているが、ウェンツはゴフとは対照的にエースQBとしての座を確立している。

 昨季のトップ指名選手で2季目を迎えたバッカニアーズのQBジェイミス・ウィンストン(22歳)は敵地アトランタでのホークス戦で281ヤード、4TDパス(33回中23回成功)をマーク。チームは31―24(前半17―13)で勝利を収めた。

 エースQBテディー・ブリッジウォーター(23歳)を故障で膝の故障で失ったバイキングスはベテランのショーン・ヒル(36歳)を先発させたが、敵地ナッシュビルでのタイタンズ戦に25―16(前半0―10)で逆転勝ち。スーパーボウルを制したブロンコスからテキサンズに移籍したQBブロック・オズワイラー(25歳)はベアーズ戦で231ヤード、2TDパス(35回中22回成功)を獲得し、チームは23―14(前半10―14)で競り勝った。今ドラフトの1巡目(全体21番目)に指名されたWRウィル・フラー(22歳=ノートルダム大出身)は5回のレシーブで107ヤードを稼ぎ、新人WRとしてはチーム史上初めて開幕戦で100ヤードの大台に乗せた。

 チーフスは地元カンザスシティーでチャージャーズを延長の末に33―27(前半3―21)を退け、レギュラーシーズンでは昨季から通算で10連勝。最大21点差をつけられながら追いつき、先攻となった延長ではQBアレックス・スミス(32歳)が残り2ヤードを自ら突破して決勝のTDをマークした。

 <その他の結果>

パッカーズ27―23ジャガーズ、レイブンズ13―7ビルズ、ベンガルズ23―22ジェッツ、レイダース35―34セインツ、シーホークス12―10ドルフィンズ、ライオンズ39―35コルツ、ジャイアンツ20―19カウボーイズ

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