勇太猛追３アンダー！途中雨で中断も…リオ五輪前に存在感見せた

第２Ｒ、１０番でティーオフする池田

米男子ゴルフツアー　全米プロゴルフ選手権第２日

（7月29日 米ニュージャージー州スプリングフィールド　バルタスロールＧＣ＝７４２８ヤード、パー７０）
　今季のメジャー最終戦第２ラウンドが行われ、初日にイーブンパー３６位につけたリオデジャネイロ五輪代表の池田勇太（３０＝日清食品）は５バーディー、２ボギーの６７で回り、通算３アンダーに伸ばした。松山英樹（２４＝ＬＥＸＵＳ）は初日は３バーディー、２ボギーの６９で回り、１アンダーの２１位につけ、谷原秀人（３７＝国際スポーツ振興協会）は初日は１オーバーの７１で５５位から第２ラウンドに臨んだ。６５をマークしたジミー・ウォーカー（３７＝米国）が５アンダーで首位発進した。

　終盤にギアチェンジした。後半の３番パー４で第２打をグリーン奥に外してボギーとした後だった。続く４番パー３でピン左４メートルに付けてスコアをイーブンに戻すと、５番では約１５メートルのロングパットを沈めて連続バーディー。さらに６番では残り１６０ヤードからピン２メートルにつけて３連続バーディーを奪った。最終９番もバーディー締め。６７のスコアに満足げにクラブハウスへと引き揚げた。

　池田は１０番から第２ラウンドをスタートしたが、いきなりティーショットを右のクリークに打ち込んでボギー発進。１３番で第２打を手前５メートルに付けるとファーストパットを沈めて取り戻した。それでも雨の影響でプレーが一時４０分中断するなど、厳しい条件の中で、前半は我慢のゴルフを強いられたが、集中力は切らさなかった。

　「流れをこのまま次に生かしたい」と語っていたように初日は終盤に伸ばした。２オーバーで迎えた１７番パー５で第３打をピンそば５０センチに付けてバーディーを奪うと、最終１８番パー５は第２打をグリーン奥に運んでアプローチを１・５メートルに寄せて連続バーディーで締めくくった。「上がり２つのパー５に救われた。終わり良ければ全て良しじゃないけれど、良いラウンドだった」と納得の様子だった。第２日に向けては「早朝のスタートなので涼しいうちにスコア良く回れたら。アンダーパーで回りたい」と話していた。

　リオ五輪前最後の試合。第１ラウンドで、課題に挙げていたグリーンで盛り返した。日本代表としての存在感を示した。