水谷ビッグマウス出発「天才の集合」五輪男子初メダル獲りに自信

[ 2016年7月30日 05:30 ]

五輪への意気込みを語りガッツポーズする(左から)吉村、丹羽、水谷

 リオデジャネイロ五輪に出場する卓球日本代表の男女計6選手が29日、羽田空港からリオデジャネイロへ向けて出発した。男子のエース水谷隼(27=ビーコン・ラボ)は自身と丹羽孝希(21=明大)、吉村真晴(22=名古屋ダイハツ)で構成する今回の男子メンバーについて、「天才の集合」と豪語。史上最強のチームで五輪男子初のメダル獲りに挑む。

 よほど順調な仕上がりなのだろう。出発前に羽田空港で取材に対応した水谷から自信に満ちた言葉が飛び出した。今回の男子チームの顔ぶれについて報道陣から聞かれると「天才の集合。この100年で一番強い、天才が集まった3人じゃないかと思う」と言って胸を張った。

 水谷は高校2年、吉村と丹羽は高校3年と3人はいずれも高校時代に全日本選手権を制覇。07年以降の同大会の優勝者はこの3人で占めている。若くから日本のトップを張り国際舞台でも結果を残して五輪切符を手にした。この1カ月は都内でそろって合宿。コンディションを整えつつ、結束力を高めてきた。団体戦だけの出場となる吉村も「必ずメダルを獲れるチーム」と強気に言い放った。

 女子は12年ロンドン五輪の団体戦で日本卓球史上初のメダルとなる銀メダルを獲得。一方、男子もメダルが期待されたが、団体戦では準々決勝で香港にまさかの敗戦。個人戦のシングルスでは第3シードだった水谷が4回戦で敗退し、メダルなしに終わった。

 五輪経験者の水谷、丹羽に、ダブルスもうまい吉村が加わり、史上最強のメンバーがそろった今回は団体戦でも個人戦でも初のメダル獲得の絶好のチャンスだ。五輪とは方式は違うが、今年の世界選手権で団体は銀メダルを獲得。チームランクは世界4位につけている。直近のプロツアーでは低調な試合が続いた丹羽は前日に神社で願掛けも済ませ「調子は上がってきた。メダルを獲ってきたい」と準備は万全だ。前日は2歳の長女、茉莉花(まりか)ちゃんら家族と過ごしてリフレッシュした水谷は今季世界ランク6位。「自分にしかできない人間離れしたプレーを披露したい。シングルスも団体戦もメダルを獲得して帰ってきたい」と誓った。

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