宇良 またも“牛若丸相撲”で目標の10勝目、決まり手は9個目

[ 2016年5月21日 16:11 ]

<大相撲夏場所14日目>宇良(左)は旭日松を上手出し投げで破る

大相撲夏場所14日目

(5月21日 両国国技館)
 新十両の宇良が“牛若丸相撲”で、また館内を沸かせた。元幕内の実力者、旭日松を土俵際で上手出し投げ。白星を目標の2ケタに乗せた。

 立ち合いから強烈な突きと張り手で土俵際まで追い込まれながらも、左手をたぐってひらりと回り込み、右上手をとって出し投げ。これで現在10勝を挙げている今場所だけで、決まり手は9種類に達した。2回決めているのは寄り切りだけ。業師ぶりは際立っている。

 「張られて、一瞬びっくりした。くらっとした。体制を整えれば、向こうのスキができる」と、熱くなり過ぎなかったことを勝因に挙げた。2ケタ到達には「うれしいです。早く幕内に上がって、技能賞を取りたい。夢の話ですけど。将来ですね」と、笑顔をみせた。

 十両優勝争いは、千代の国が佐藤との2敗対決を制して単独トップに立った。

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2016年5月21日のニュース