桐生2年ぶりVも…またまた向かい風で伸びず10秒35

[ 2016年5月21日 05:30 ]

<関東インカレ2日目 男子1部100メートル決勝>懸命にゴールを目指す(左から)東海大・増田、東洋大・桐生、法大・長田

 陸上の関東学生対校選手権第2日は20日、横浜市の日産スタジアムで行われ、男子100メートルの準決勝と決勝に出場した日本歴代2位10秒01の記録を持つ桐生祥秀(20=東洋大)は逆風に泣かされた。準決勝は向かい風0・2メートルで10秒27。記録を狙った決勝は向かい風1・4メートルで10秒35にとどまった。今季の100メートル5走は全て向かい風の条件で「何にも悪いことはしてないですけど」と嘆き節。10秒05で優勝した1年時以来となる2年ぶり制覇にも笑顔はなかった。

 嘆きの一つでも言いたくなるのも当然だ。決勝の桐生は「中盤から結構、風が吹いた。急に来た」と向かい風1・4メートルの影響を受けて10秒35の凡タイムに終わった。今季の100メートルの5走は全て向かい風の条件。日本人初の公認9秒台を狙うには巡り合わせが悪い。「悪いことは何もしてないけど」と、こぼした。

 風のせいばかりにもできない。「走りはどんどん良くなっている」という感触とは裏腹にタイムが出ないのも事実。準決勝も10秒27(向かい風0・2メートル)にとどまった。土江コーチの「記録を狙っていこう」という決勝前のハッパはカンフル剤にならず。2年ぶり優勝をしても、記録は「はずい(恥ずかしいの意味)」と不満顔だ。

 6月5日は布勢スプリント(鳥取市)に出場する。高速トラックで有名なコカ・コーラウエストスポーツパーク陸上競技場で狙うはただ一つだ。

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2016年5月21日のニュース