川村3位浮上 22カ国でプレーした“旅人”本領発揮

[ 2016年5月21日 05:30 ]

通算4アンダーで3位につけた川村昌弘

男子ゴルフツアー関西オープン第2日

(5月20日 和歌山県橋本市 橋本カントリークラブ=7127ヤード、パー71)
 9位から出た川村昌弘(22=antenna)が1イーグル、3バーディー、3ボギーの69で回り、通算4アンダーの3位に浮上した。インド洋のモーリシャス共和国から帰国したばかりだが、高野山を参拝するなど独自のスタイルを貫き、好位置につけた。スコット・ストレンジ(39=オーストラリア)が65を出し、通算9アンダーで単独首位。

 旅人ゴルファーが本領を発揮した。川村が2日連続の69をマーク。時差ぼけの中、3ボギーを叩いたが「ここはボギーが出るコースですから」と意に介さなかった。

 世界各地のゴルフ場に興味があり、22歳にして22カ国でプレー。日本ツアーがなかった先週はインド洋の島国を舞台とした欧州ツアーのモーリシャスオープンに出場、12位に入った。関西国際空港に到着したのは17日の夕方。開幕前日の18日にアウトの9ホールのみをラウンドする、ほぼぶっつけ本番だった。だがタフなアジアで腕を磨いているとあって「ネガティブな要素はないですね」と淡々と回った。

 最終日翌日の23日には2年連続出場を目指す全米オープンの日本最終予選を控える。「体調を整えつつ、いいゴルフができれば」と無欲。その先に3年ぶりのツアー2勝目が待っているかもしれない。

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2016年5月21日のニュース