「スポーツマンシップ」で五輪1枠消えた…女子複“ずる”しない

[ 2016年5月2日 05:30 ]

表彰台に立つ(左から)2位に終わった福万、与猶組と優勝した高橋、松友組

バドミントン アジア選手権最終日

(5月1日 中国・武漢)
 各種目の決勝が行われ、女子ダブルス世界ランキング9位の福万尚子、与猶くるみ組(再春館製薬所)は、同1位の高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)に0―2で敗れ、高橋、松友組に続くリオデジャネイロ五輪出場枠獲得はならなかった。五輪出場枠は5日付世界ランキングで決まる。日本勢はシングルスの男子1、女子2、ダブルスの男子1、女子1、混合1の計6枠を得られる情勢となった。日本協会は枠を獲得した選手を五輪代表とする方針。

 格上を次々と破って勝ち上がってきた福万、与猶組はあと一歩で力尽きた。決勝で世界ランク1位で同じ日本代表の高橋、松友組にストレート負け。福万は「日本の1番は世界の1番。強かった」と大粒の涙を流した。

 準決勝は現行の21点3ゲーム制で世界最長記録となる2時間41分を戦い抜いて世界2位のインドネシア組を倒し、準々決勝も同7位の中国組との1時間57分の試合を制した。決勝は疲れを隠しきれなかった。2ゲームとも中盤からずるずると引き離され、与猶は「気持ちがもっとあれば体は動いたはず。準決勝までできたことが(決勝では)できなかったことが悔しい」と嘆いた。

 福万、与猶組が勝っていれば、日本は女子ダブルスで2枠を手中にすることができた。中島コーチは「日本としては2ペア、五輪に行かせたかった。でも絶対にずるはしない。スポーツマンシップを壊すわけにはいかない」と胸中を明かした。

続きを表示

2016年5月2日のニュース