福嶋浩子、アッコと涙…ツアー180戦目頂点 史上初姉妹V達成

[ 2016年5月2日 05:30 ]

プレーオフ1ホール目、バーディーパットを放つ

女子ゴルフツアー サイバーエージェント・レディース最終日

(5月1日 静岡県三島市 グランフィールズCC=6562ヤード、パー72)
 単独首位から出た福嶋浩子(38=フリー)は3バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの75と崩れたが、通算5アンダーで並んだキム・ハヌル(27=韓国)とのプレーオフを1ホール目で制し、ツアー初優勝を飾った。ツアー通算24勝の姉・福嶋晃子(42=フリー)に続く勝利で史上初の姉妹優勝も達成した。

 幕切れはあっけなかった。18番で行われたプレーオフ1ホール目。先にパーセーブした福嶋浩の目の前でキム・ハヌルが1メートルのパーパットを外した。グリーンサイドで姉・晃子と抱き合った。

 「良かったね」という姉の涙声。妹は「苦しかった」と2人で泣いた。

 初めて首位で迎える最終日。スタート前、左手が「ワナワナと気持ち悪くなった」。不安を打ち消したのは姉の言葉だ。

 「私は手が震えるタイプだった。でもこの位置にいるから感じることができる。楽しみなさい」

 前半で1つ伸ばしたが、後半はホールを重ねるごとに「体が重くなった。これが優勝争いなんだと感じた」。3打リードの16番パー4。18メートルのファーストパットを5メートルもオーバーさせ、2メートルのボギーパットも外して4パットのダブルボギー。17番のボギーで1組前のキム・ハヌルに追いつかれた。18番では第2打がピンに当たり手前のラフに転がり落ちる不運に遭いながらもパーを拾ってプレーオフに持ち込んだ。

 「夢のような1週間。こんな日が来るとは思わなかった」

 高校卒業後、米国に留学も2年で休学。帰国して福岡でプロを目指したが、右肩の負傷で諦めて03年から姉のマネジャーとして米ツアーに同行した。将来のためティーチングプロの資格を取得した。ツアーで勝つなんて夢にも思わなかった。

 17歳からパットのイップスを患う。マネジャー時代に遊びで長尺パターを手にしたことでパットの感覚を取り戻し、姉の勧めで06年に国内ツアーの予選会(QT)に挑戦。07年からツアーに参戦も、これまでの最高は5位で、賞金シード入りは一度もない。今回の優勝でシードを得て「もうQTに行かなくてもいいんだ」は本音だろう。

 今季からアンカリング(クラブの一部を体に固定してストロークすること)が禁止された。オフに通常の長さのパターを30本試し、開幕戦はその1本を使ったが、2戦目で44インチの中尺に替えた。

 これまでの道のりを「蛇行です。真っすぐ来てないけど、寄る所、寄る所でいろんなものをつまんできた」と振り返る苦労人。両親から「ティーチングプロ一本に絞りなさい」とツアー撤退を勧められていた中、姉妹優勝はツアー初の快挙だ。「姉のおかげだけど自分の名前が歴史に残るのはうれしい。姉の背中をずっと追ってきた。やっと足元が見えてきたくらい」。遅咲きのヒロインは2勝目へ歩きだす。

 ▽主な姉妹スポーツ選手 フィギュアスケートの浅田舞、真央。姉の舞は02年日本ジュニア2位など。真央は世界選手権優勝3回、10年バンクーバー五輪銀メダル。レスリングの伊調千春、馨は階級こそ違うが、2人とも五輪メダリスト。サッカーの大儀見優季と永里亜紗乃の姉妹はともになでしこジャパンに選出された。スピードスケートの高木菜那、美帆は15年世界距離別選手権の団体追い抜きで日本初の金メダル獲得。

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