水球の五輪アジア予選 テレ朝の中継断られる、中国側の意図不明

[ 2015年12月9日 19:16 ]

米国(白キャップ)と練習試合を行う日本代表(青キャップ)

 優勝国に16年リオデジャネイロ五輪の出場権が与えられるアジア最終選手権(16日開幕、中国・佛山)で32年ぶりの五輪出場を目指す水球の男子日本代表が都内で練習を公開。試合中継を申し込んだテレビ朝日が開催国の中国側に断られたことが判明した。関係者によると、最大のライバルであるカザフスタンも同様に試合を国内で中継することができない状況となっており、「日本もカザフスタンもテレビ局は入れない」(関係者)と厳しい表情を見せた。

 アジア圏で行われる水球の国際大会では「レフェリーの判定がプロレス級」と大本監督。過去に試合会場の照明が途中で消えたことや公式時計が止まったりした例もあるという。レフェリーが笛を吹くタイミングで試合の流れが大きく左右される競技。海外でのテレビ放送を断る中国側の意図は明らかにされていないが“アウェーの洗礼”を浴びることは必至だ。

 それでも、厳しい戦いとなることは理解しており、大本監督は「イライラしないでやることが大事」と選手に言い聞かせている。日本は今夏の世界選手権で、カザフスタンよりも格上の開催国ロシアを撃破。着々と力をつけてきた中で迎える決戦で、ハンデも乗り越えて32年ぶりの五輪出場をつかみ取る。

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2015年12月9日のニュース