募集開始5時間で377件の応募 エンブレム、早くも前回上回る

[ 2015年11月24日 18:28 ]

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は24日正午、選び直しとなった公式エンブレムのデザイン募集を開始し、午後5時の時点で早くも前回の応募総数104件を超える377件の応募があったと発表した。10月16日に組織委の公式サイトで公表された応募要項はダウンロード件数が7万を突破し、関心の高さを示している。

 インターネットでの応募を約2週間受け付け、12月7日の正午に締め切る。旧エンブレムの盗用疑惑が収まらず、前代未聞の白紙撤回となってから3カ月弱。大会のシンボルマークは、国民参加型の新たな選考で来春の決定を目指す。

 組織委は今回、応募が1万件を超えると見込む。審査を行うエンブレム委員会の宮田亮平委員長(東京芸術大学長)は「これが私のエンブレムというものを、どんどん応募してもらいたい。いい作品を待っている」と幅広い参加を呼びかけた。

 前回の応募資格は主要デザイン賞を複数受賞した個人に限定し、8人の審査委員全員もデザイン界から選んだため、選考過程が閉鎖的との批判を受けた。今回はデザインの経験は一切問わない。応募は18歳以上の日本人または日本在住の外国人に限るが、代表者がこの条件を満たせばグループでの参加も受け付ける。親子や友人同士などでの応募も可能となり、より多くの国民にチャンスが広がった。

 採用された作品の応募者は賞金100万円を手にするほか、開会式に招待される。

 7月に発表された佐野研二郎氏デザインの旧エンブレムはベルギーの劇場ロゴに似ていると指摘され、佐野氏の別の作品で模倣が発覚するなど疑惑が拡大したため、組織委が取り下げた。

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2015年11月24日のニュース