曙、理事長と対面「寂しい」 北の湖部屋弔問、退職の思い出語る

[ 2015年11月24日 19:42 ]

 大相撲の元横綱でプロレスラーの曙太郎(46)が24日、日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)の急死を受け、東京都江東区の北の湖部屋を弔問した。最後に会ったのは1年ほど前。恩人の遺体と対面し「寂しい」と言葉を絞り出した。

 「現役の時からいろいろお世話になった。先輩横綱だし、まねをしたい人だった」。深い感謝を語ったのは、親方だった2003年に格闘家転向のため相撲協会を退職する際のこと。「なかなか切り出せなかった時に『何も隠すな、正直に言ってくれ』と言ってくれた」と声を詰まらせた。

 退職届は記者会見まで理事長の胸の内ポケットにあった。曙は、その時の言葉を思い返す。「気持ちが変わったら、すぐに電話してこい。なかったことにする。他の道に行くなら精いっぱい頑張れ」。心の広さに感銘を受けた。数年後の再会時にも「温かく迎えてくれた。うれしかった」としのんだ。

 親交のあった野球評論家の張本勲さん(75)も弔問し「ありがとう。ごくろうさまと声を掛けました」と述べた。

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2015年11月24日のニュース