【砂村光信氏 サモア戦展望】舞台は日本向き!T・ピシに重圧かけろ

[ 2015年10月3日 07:30 ]

サモア代表のトゥシ・ピシ

ラグビーW杯イングランド大会 日本―サモア

(10月3日 ミルトンキーンズ)
 サモア戦が行われるミルトンキーンズのスタジアムMKはジャパン向きと感じた。1日のフランス―カナダ戦を取材したが、普段はサッカー専用のピッチはやや硬いものの芝はハイブリッドターフでめくれにくい。下が柔らかいイメージの従来の英国のピッチとは違い、展開ラグビーをするには走りやすい上にプロップがスクラムで踏ん張りやすい。サモアのパワーに対し、低い姿勢で踏ん張りを利かせたいジャパンにはうってつけだ。

 サモアのキーマンはサントリーに所属するSOのトゥシ・ピシだ。日本のことを熟知したゲームメークはもちろん、自ら走れるし、米国戦でFBナナイウィリアムズのトライを生み出したように裏へのキックもある。ジャパンはピシが自由に動けないようにプレッシャーをかけ、パスマシンにさせたところで速く低いディフェンスでパワフルなバックスを止めたい。

 サモアのディフェンスは上半身へのタックルでボールを抑えに来るのが特徴。ジャパンはボールキャリアーがタックルよりも低く入り、前傾姿勢で相手側へ倒れて早い球出しを心掛けたい。上半身へのタックルはハイタックルの反則を取られる可能性もあり、サモアがイライラして崩れる展開なら日本はチャンスだ。(元U―23日本代表監督)

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2015年10月3日のニュース