錦織 初制覇持ち越し…“完全アウェー”で力尽く

[ 2015年6月3日 07:42 ]

全仏オープン男子シングルス準々決勝、ツォンガに押され、厳しい表情の錦織(AP)

全仏オープンテニス男子シングルス準々決勝 錦織圭―ジョーウィルフリード・ツォンガ

(6月2日 ローランギャロス)
 「ツォンガ・コール」が巻き起こったアウェーの雰囲気の中、日本のエースが4時間近いフルセットの大熱戦で力尽きた。2日にパリで行われたテニスの全仏オープン男子シングルスで錦織圭(25=日清食品)は地元フランスのジョーウィルフリード・ツォンガ(30)に敗れ、日本男子で1933年の佐藤次郎選手以来82年ぶりとなる4強進出に届かなかった。

 強風が吹き荒れ、第2セット途中にセンターコートの大型ビジョンに設置された金属製の板が観客席に落ちるアクシデントも起きた。約40分の中断を経て錦織が2セットを取り返すと、指導するマイケル・チャン氏(43)がガッツポーズを繰り返した。多くの日本人ファンからも「頑張れ」「行けるぞ」と大声援が飛んだが、悲願の四大大会初制覇は持ち越しとなった。

 観戦した40代の男性は「サーブを打つ時でもフランス人がやじを飛ばす逆風の中で紙一重の勝負だった」と無念そうな様子。40代の女性は「本当に悔しい。完全アウェーの中、劣勢をはね返して素晴らしい戦いだった」と振り返った。(共同)

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