ナダル全仏70勝 いざVSジョコ「今までで一番厳しい準々決勝」

[ 2015年6月3日 05:30 ]

男子シングルス4回戦で、全仏史上最多の通算70勝目を挙げたナダル

全仏オープンテニス第9日

(6月1日 パリ・ローランギャロス)
 男子シングルス4回戦で世界ランキング7位で第6シードのラファエル・ナダル(28=スペイン)が、世界37位のジャック・ソック(22=米国)を6―3、6―1、5―7、6―2で下した。全仏通算70勝目を挙げ、3日の準々決勝では大会初優勝を狙う世界1位のノバク・ジョコビッチ(28=セルビア)と激突。昨年決勝カードの再現で、大会10度目の優勝を狙う“クレー・キング”が早くも天王山を迎える。

 本戦の組み合わせが決まった時点から世界が注目していた大一番が実現する。ソック戦後のナダルの会見は、試合を振り返るというよりも次戦に向けた決意表明の舞台のようだった。

 4回戦については「特に出だしの2セットはいいプレーができた」と簡単に試合を振り返り、話題は「今までで一番厳しい準々決勝」という次戦のジョコビッチ戦へ。全仏では過去10年で9度の優勝、70勝1敗というずぬけた成績を残しているが、今回の下馬評はジョコビッチ有利だ。

 ナダルは昨季後半の大半を右手首の故障や虫垂炎の手術で欠場し、まだトップフォームを戻せていない。今大会直前のクレーコートシリーズでも1つも優勝できず、不安説に拍車がかかった。世界ランキングは10年ぶりにトップ5から転落。おかげで第6シードとなり、準々決勝で第1シードのジョコビッチと相まみえることになった。

 4大大会の準々決勝という早いタイミングでの対戦は06年のこの大会以来で「確かに特別な試合だけど、まだ準々決勝」と複雑な心境もある。「今の彼は自信にあふれているが、自分も自信と決意を持って挑む」と意気込んだ。

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2015年6月3日のニュース