錦織、日本男子82年ぶり4強ならず…ツォンガに敗れる

[ 2015年6月3日 03:05 ]

全仏オープン男子シングルス準々決勝、ツォンガに押され、厳しい表情の錦織(AP)

 テニスの全仏オープン第10日は2日、パリのローランギャロスで行われ、男子シングルス準々決勝で第5シードの錦織圭(25=日清食品)は第14シードで地元フランスののジョーウィルフリード・ツォンガ(30)にフルセットの末、1―6、4―6、6―4、6―3、3―6で敗れ、日本男子として1933年の佐藤次郎以来82年ぶりの4強入りはならなかった。

 準優勝した昨年の全米オープンに続いて自身2度目となる四大大会での準決勝進出を目指した錦織だったが、ツォンガの強打に屈した。世界ランキングは錦織の5位に対し、ツォンガは15位。過去の対戦成績でも4勝1敗と相性のいい相手だったが、強風の影響もあって序盤からミスも多く、苦しい展開となった。

 第1セットは第2、第4ゲームでサービスブレークを許し、4ゲーム連取される苦しい立ち上がり。第5ゲームでツォンガのサービスをブレークしたものの、結局、自身のサービスゲームを1度もキープできず、このセットを1―6で失ってしまう。

 続く、第2セットもいきなりブレークを許し、第5ゲームもブレークされて2―5に。ここで看板の一部がスタンドに落下するアクシデントで試合が約40分中断。錦織は再開直後の第8ゲームをブレークしたものの、結局4―6でこのセットを落とした。

 第3セットは互いにサービスゲームをキープ。錦織はようやく本来の力を発揮し始め、5―4で迎えた第10ゲームでツォンガのサービスをブレーク、6―4でこのセットを奪い、続く第4セットも6―3で奪取。だが、迎えた最終セットの第4ゲームでブレークを許し、力尽きた。

続きを表示

この記事のフォト

2015年6月3日のニュース