白鵬ショックも北の富士氏「子供でも分かる」

[ 2015年5月22日 07:56 ]

支度部屋で報道陣に背を向ける白鵬(右)

大相撲夏場所12日目

(5月21日 両国国技館)
 35度目の優勝と2度目の7連覇を狙う横綱・白鵬が大関・豪栄道の逆転の首投げに2敗目を喫した。平幕の魁聖も2敗に後退したためトップは変わらなかったが、取組後に横綱はすぐに礼をせずに棒立ちになるなどショックを隠せない様子だった。
【12日目取組結果】

 土俵下で見ていた伊勢ケ浜審判部長(元横綱・旭富士)は「(首投げとして体が)乗っかっているから、つくとかつかないとかではない」と説明。大関の明確な勝利だったか?と問われるとうなずいた。

 NHK中継では解説・北の富士勝昭氏(元横綱)が「物言いがついたとしても確認程度。これは首投げ。子供でも分かる」と断言。白鵬が初場所後の一夜明け会見で「子供が見ても分かる」と審判批判したフレーズを引用し、勝敗が明確だったことを解説した。

 ▼相撲の勝負判定 この日、伊勢ケ浜審判部長が「つくかつかないかではない」と言ったように勝負判定において審判団は、体が生きているか死んでいるかを含めて勝負を総合的に判断する。日本相撲協会の勝負規定第14条には「(前略)相手の体が重心を失っているとき、すなわち体が死んでいる時はかばい手といって負けにならない」とあり、体の生き死にを重要視している。

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