クリッパーズ 大接戦制す 2年連続通で地区準決勝進出

[ 2015年5月3日 16:18 ]

健闘を称え合うクリッパーズのポール(右)とスパーズのダンカン(AP)

 NBAは2日、プレーオフ1回戦最後の1試合を行い、西地区3位のクリッパーズが6位スパーズを111―109(前半(57―55)で下して4勝3敗。地元ロサンゼルスで2年連続通算4回目の地区準決勝進出を決めた。

 試合は大接戦。クリッパーズは第4Q残り5分42秒で5点を追う展開だったが、ここからJ・J・レディック(30)が3点シュートを2本決めて流れを変えた。残り13・3秒には第1Qに左太腿を痛めて一時ロッカールームに戻ったクリス・ポール(29)がフリースロー2本を成功させて109―107。しかし昨季のファイナルを制した王者スパーズも粘り、残り8・8秒にティム・ダンカン(39)がフリースローを2本ともねじ込んでスコアは109―109となった。

 クリッパーズはタイムアウトのあとリーグを代表するポイントガードでもあるポールに“全権”を委任。ポールはダニー・グリーン(27)のマークを振り切って正面からカットインを試み、最後はダンカンのブロックをかわして残り1秒に値千金のバンク・シュートを成功させた。

 試合後、ポールとダンカンはお互いの健闘を称え合ってしばらく抱き合ったまま。ポールは「最後の場面のために練習をずっと積んでいたんだ」と目をうるませ、ダンカンは「彼(ポール)がケガをしたのはわかっていた。信じられないプレー。まさに真のリーダーだ」と最大級の賛辞を贈った。

 これで1回戦がすべて終了。チーム創設以来、まだ西地区決勝にすら勝ち残ったことがないクリッパーズは、地区準決勝でジェームズ・ハーデン(25)を擁する2位ロケッツと対戦する。

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