キドメグ イーグル締め69!芹沢道場でアプローチ磨き1差2位

[ 2015年5月3日 05:30 ]

18番ホール、イーグルパットを決めガッツポーズする木戸

女子ゴルフツアー サイバーエージェント・レディース第2日

(5月2日 千葉県市原市 鶴舞カントリー倶楽部=6515ヤード、パー72)
 木戸愛(25=ゼンリン)にツアー通算2勝目のチャンスが巡ってきた。7位から出て1イーグル、4バーディー、3ボギーで、この日のベストに並ぶ69をマーク。通算4アンダーに伸ばし、首位と1打差の2位に浮上した。71で回った申ジエ(27=韓国)が通算5アンダーで単独首位を守った。
【第2R成績】

 最後に巡ってきた幸運を生かした。18番パー5。木戸のティーショットは左の木に当たってフェアウエーに戻ってきた。残り217ヤードから5Wでピン右10メートルに2オンさせると、1メートル近く曲がる強烈なフックラインをねじ込んでイーグルフィニッシュ。17番のボギーを取り返し「倍返しできました。ラッキーでしたね。凄いフックラインだったので、2パットで行こうと思ったのですが」と白い歯をこぼした。

 69の好スコアを支えたのは巧みなアプローチだ。8番ではグリーン左ラフから52度のウエッジで放り込んでチップインバーディー。16番ではピンまで35ヤードの難度の高いバンカーショットを1メートルに寄せてパーを拾った。

 今季開幕前、指導を受ける男子プロ芹沢信雄(55)らとともにハワイと静岡・?城GCで合宿。ショートゲーム強化に取り組んだ。1日6時間もアプローチ練習に時間を割くこともあった。右腰から左腰までのスイングや、片手でのショットを繰り返した。10ヤードから100ヤードまで10ヤード刻みで打つ練習で距離感を体に染み込ませた。苦手だったバンカーショットも「ヘッドを走らせろ」という芹沢のアドバイスで開眼した。ハワイ合宿から師匠の助言などをノートに書くようになった。試合会場にもノートを持参して見返し、教わった技術を自分のものにした。

 開幕から好調だったが、最近2戦は予選落ちした。芹沢から「体が上下動している」と指摘を受け、オフにやった右腰から左腰までのスイングを徹底練習。乱れを修正して好成績につなげた。

 今年は「良いことも悪いことも全てを受け入れる」をテーマに一喜一憂せず淡々とプレーしている。7回目となる最終日最終組から目指すのは12年サマンサタバサ・レディース以来のツアー2勝目。ただ、「優勝を意識しないでテーマをやりきることを考える。結果はついてくる」と力みはない。

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