星野 W杯モーグル自己最高2位!愛子さんばり力強いターン

[ 2015年3月1日 05:30 ]

女子で2位になり上村愛子さん(左)に祝福され笑顔の星野純子

 フリースタイルスキーW杯は28日、秋田県仙北市たざわ湖スキー場でモーグルが行われ、女子でソチ五輪代表の星野純子(リステル)が自己最高の2位に入った。W杯ではこれまで3位が2度あった。10年バンクーバー五輪金メダルのハナ・カーニー(米国)が優勝した。予選を4位で通過した25歳の星野は決勝1回目で2位となり、上位6人による決勝2回目ではカーニーに1・08点差の78・04点をマークした。

 地元で不振の日本勢の中、星野が意地を見せた。W杯3度目の表彰台で自己最高の2位に入り「最後まで集中して滑ることができた」と笑顔が弾けた。目まぐるしく変化する天候に同調して雪質も変わり、多くの選手が苦しんだ。決勝2回目の星野も第1エアの飛び出しが乱れたが、中盤のコブで盛り返した。目標の上村愛子さんをほうふつさせる力強い滑りで、ターン点は上位6人中最高の47・8だった。

 昨季はソチ五輪に出場。だが、新世代を担う存在として期待された今季はW杯、世界選手権とも10位が最高と振るわなかった。シーズン終盤にようやく結果を出した。観戦した上村さんは「彼女たちが伸びてくれると信じていたから、私は引退した。さらに飛躍してほしい」とエール。星野は「これからが大事。一歩一歩、トップ選手との差を縮めていく」と頂点への思いを強めた。

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