関学大力士「居反り」宇良 2週間で6K増…新弟子検査パス

[ 2015年3月1日 05:30 ]

検査を受ける宇良和輝

 大相撲春場所(8日初日、大阪・ボディメーカーコロシアム)の新弟子検査が28日、大阪市内で行われ、関学大から初めての力士となる宇良(うら)和輝(22=木瀬)ら43人が受検し、全員が体格検査(1メートル67、67キロ以上)をクリアした。内臓検査の結果を待って初日に合格者が発表される。アマ2冠で幕下10枚目格付け出しデビューとなる東洋大の大道久司(22=出羽海)を除く新弟子は2日目から前相撲を取る。

 「居反り」で注目を集める宇良は1メートル72、113キロで体格審査を突破。テレビカメラ10台、約60人の報道陣を前に「面白いと言っていただけるように自分の相撲を取りたい」と宣言した。

 角界入りにはじけるような笑顔を見せたが、苦悩の時期もあった。京都・鳥羽高1年時は1メートル52で、クラスで女子も含めて最も小柄だった。「声変わりは高3ぐらい。すね毛が生えたは大学2年。下の毛(陰毛)は高2の終わり」。

 相撲部顧問の勧めでホルモン分泌に関する検査を受けたほどだ。異常なしと診断されると次第に身長が伸び、筋力トレーニングも効果がすぐに出るようになった。「“継続は力なり”で、諦め半分でも続けることに意味がある」。2月半ばのプロ入り表明時は107キロ。約2週間で6キロ増加し、今は横幅が急成長中だ。「成長が遅かった分、体は若い」。2年で関取を目標に奮闘を誓う。

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