日系3世ジェニファー 唯一アンダーで首位スタート「雨は大好き」

[ 2014年12月12日 05:30 ]

加賀電子カップ初日10番、ティーショットを打つ平野ジェニファー

LPGA新人戦加賀電子カップ第1日

(12月11日 千葉県長生郡長南町 グレートアイランド倶楽部=6438ヤード、パー72)
 日本女子プロゴルフ協会の今年のプロテストに合格した26人で争われる新人戦が開幕した。雨天のため2度の中断をはさんだが、今季、下部ツアーで1勝を挙げた平野ジェニファー(24=米国)が4バーディー、1ボギーでただ一人アンダーパーの69をマークし、首位発進。3打差の2位に堀琴音(18=フリー)と山田成美(24=東広野GC)が並んだ。2日間36ホールで争われ、優勝者には来季開幕戦の出場権が与えられる。

 大雨、強風にも平野は負けなかった。母方の祖母が日本人の日系3世。日本語はまだまだ勉強中だが、「風は凄かったけど、パットはオッケーね」と愛くるしい笑顔をふりまいた。

 ジュニアの頃から「雨は大好き」という。水を多く含んだグリーンはボールが転がりにくくなるが、晴天時より傾斜の影響を受けないためラインをさほど気にする必要がなくなる。「カップを目がけて打てた」と強気のタッチが功を奏し、3番で13メートル、13番は9メートルを沈めるなど長いバーディーパットをねじこんだ。

 穏やかな気候の米サンフランシスコ出身だけに寒さは大の苦手。この日は背中に5枚も使い捨てカイロを張って寒さをしのいだ。最終日は「フェアウエーをキープして、グリーンに(第2打を)運んで、やるべきことをやるだけ」。そうすればおのずと結果はついてくる。

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2014年12月12日のニュース