錦織 ジョコ破ってW快挙達成だ 日本勢初決勝&ツアー最終戦切符

[ 2014年9月6日 05:30 ]

練習を終え、ファンのサインの求めに応じる錦織

テニス 全米オープン第11日

(9月4日 ニューヨーク ビリー・キング・ナショナル・テニスセンター)
 日本勢96年ぶりの4強入りを果たした錦織圭(24=日清食品)は準々決勝から一夜明けて会場内のコートで練習を行った。6日(日本時間7日未明)に予定される準決勝は世界1位ノバク・ジョコビッチ(27=セルビア)との対戦。大きなヤマを越えれば、日本勢初の4大大会決勝とともに、選ばれた8人の選手だけが出場可能な最終戦の切符獲得にもグッと近づく。男子シングルス準々決勝の残り2試合は第2シードのロジャー・フェデラー(33=スイス)と第14シードのマリン・チリッチ(25=クロアチア)が準決勝進出を決めた。

 劇的な勝利の余韻は消え、錦織はすっかり落ち着いた表情を取り戻していた。強い日差しを浴びながら約1時間動きを確認。チャン・コーチは「相手は世界一の選手だが、今まで通りのプレーをすればいい」と語った。

 今大会の快進撃で一度はついえたかに思えたツアー最終戦(11月9日開幕、ロンドン)出場も再び見えてきた。シーズンの掉尾(ちょうび)を飾るビッグマッチで、今季の成績上位者によるエリート大会。世界ランキングとは異なり、今季の4大大会、マスターズ8大会、それ以外で成績のいい6大会の合計点で出場権が決まる。その8人が2組に分かれて予選リーグを戦い決勝トーナメントを行う。もちろん錦織に出場経験はない。錦織は今大会開幕前の時点で2475点で10位だったが、ベスト4進出で720点を上積みできる。ジョコビッチに勝って決勝進出なら1200点の上積みで、最高で5位と一気に圏内に浮上するチャンスだ。今季は2度の離脱がありながら、いかに高いレベルでプレーを続けてきたかの証明でもある。世界1位との対戦となる準決勝でもきっと勝機を見いだせるはずだ。

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2014年9月6日のニュース