元二所ノ関親方が死去…元関脇金剛、現役時代は軽妙な話術で人気

[ 2014年8月14日 20:39 ]

 大相撲の元関脇金剛で、日本相撲協会理事を務めた元二所ノ関親方の北村正裕(きたむら・まさひろ)氏が死去したことが14日、相撲協会関係者の話で分かった。65歳。北海道深川市出身。関係者によると、亡くなったのは12日で、葬儀・告別式は近親者で行う。

 2年前に脳疾患で倒れ、闘病が続いていた。現役時代は軽妙な話術から「ほら吹き金剛」の異名で親しまれた。1964年夏場所初土俵。西前頭筆頭だった75年名古屋場所で13勝を挙げ平幕優勝した。場所中に重圧で寝付きが悪くなった際に「ナポレオンの睡眠は3時間、金剛は2時間」と自らを鼓舞するなどユニークな言語録を残した。

 76年9月に27歳で引退して名門二所ノ関部屋を継承。小結大善(現富士ケ根親方)らを育てた。

 協会では2008年から理事になり、11年の八百長問題の際には要職の広報部長として事態の対応に当たった。

 12年11月の九州場所前に発病して入院生活に入った。部屋運営が困難になったため二所ノ関部屋を閉じ、昨年1月には松ケ根部屋へ転属。定年前の同6月に協会を退職した。

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2014年8月14日のニュース