錦織、貫録ストレート!3年連続3回戦進出「簡単に勝てた」

[ 2014年6月27日 05:30 ]

男子シングルス2回戦でデニス・クドラにストレート勝ちし、ガッツポーズで喜ぶ錦織圭

ウィンブルドン選手権第4日

(6月26日 英ロンドン・オールイングランド・クラブ)
 男子シングルス2回戦で第10シードの錦織圭(24=日清食品)が3年連続の3回戦進出を決めた。予選から勝ち上がってきた世界ランキング136位のデニス・クドラ(21=米国)を6―3、6―2、6―1のストレートで下して4大大会通算30勝目。自身初の4回戦進出に向け、次戦は世界132位のシモーネ・ボレリ(28=イタリア)と激突する。

 ランキングでは100番以上離れた相手に実力差を見せつけた。「きょうは簡単に勝てた。ほぼ100点に近い内容。次もこの調子をキープしたい」。勝利を決めた錦織は舌をぺろりと出して余裕の笑みを浮かべた。

 1回戦はほとんどラリーのない単調な展開が続き、「つまんない試合」という自己評価だった。この日は打って変わって互いのコートを球が行き交い、錦織の武器であるリターンも好調だった。「1回戦と違ってラリー戦が続いたので、序盤はどうしようか考えていた。中盤からは時間も余裕もできた」。クドラが先手を取って攻めてきても、そこから冷静に攻め返してポイントを重ねた。リズムが生まれ、7度のブレークに成功。第2セットの第4ゲームでは4本のエースをマークするなどサーブもさえた。

 「同じように世界で戦っている選手を見て元気もモチベーションももらえている」と語るサッカー好き。W杯での日本代表の敗退には「みんなと同様に僕もうなだれています」と残念そうだった。世界のトップがしのぎを削るツアーで戦う選手として「気持ちも技術も全てそろっていないと、この場では戦えない」とその厳しさも語った。

 だからこそ4大大会通算30勝目についても「少ない。まだまだ途中という感じ」と無関心。「ここからもっと伸びる時期。100勝なら何か言えるけど」と勝利の余韻に浸る様子すらなかった。

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2014年6月27日のニュース