みなみ“W兵器”で躍動「あとはパターが入ればスコアは出る」

[ 2014年6月27日 05:30 ]

1番、ティーショットを放つ勝みなみ

日本女子アマチュア選手権第2日

(6月26日 茨城県東大洗町 大洗ゴルフ倶楽部=6346ヤード、パー72)
 第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われ、16位で第2ラウンドに臨んだ15歳の勝みなみ(鹿児島高1年)は2アンダーの70で回り、通算3アンダーで首位と7打差の10位。今大会から投入した“ダブル兵器”が活躍し、27日から32人で争われるマッチプレーに進んだ。今年3月に福岡第一高を卒業した権藤可恋(18)が66で回り、通算10アンダーでストロークプレー1位。「メダリスト」として10月の日本女子オープンに出る権利を得た。

 第1関門をクリアした勝の表情には安ど感と悔しさが入り交じった。10位に入り、ベスト16だった昨年に続いてのマッチプレー進出。だが「本当にイライラしました。パーパットは入るんですけど、バーディーパットが全然入らなくて」とグリーンでストレスをため込んでいた。

 それでもショットでカバーした。2週前に新たな1Wを投入。以前は球が上がり強風に負けていたが、新クラブはスピン量が2800回転から2500回転となり強い弾道を得た。キャリーボールで飛ばすためロフトを8・5度から9・5度に変更。平均飛距離は250ヤードながら、9番では280ヤード以上飛ばした。「今までで一番飛んでます」と好感触だ。

 大会前には知人から保温可能な布製の“おにぎりケース”2個を贈られた。キャディーバッグに取り付け、サケおにぎりをケースにしのばせ6番でパクリ。最長5日間の長丁場を戦うには必須のアイテムとなった。KKT杯バンテリン・レディースで優勝してから照準を合わせてきたアマ最高峰の戦い。1Wとおにぎりケースと新たな武器を手にした。「あとはパターが入ればスコアは出る」と意欲をにじませた。

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2014年6月27日のニュース