工藤公康氏長女の遥加が初の首位 強気の姿勢で通算8アンダー

[ 2014年6月15日 05:30 ]

首位タイでホールアウトし、イ・ナリ(左)と抱き合う工藤遥加

サントリー・レディース第3日

(6月14日 兵庫県神戸市 六甲国際ゴルフ倶楽部=6511ヤード、パー72)
 プロ野球西武などで活躍した工藤公康氏(51)の長女、遥加(21=ナック)が70で回り、通算8アンダーで初の首位に浮上した。初めての最終日最終組から初Vを狙う。アン・ソンジュ(26=韓国)も通算8アンダーで首位。2日目にV圏内に浮上したアマチュアの勝みなみ(15=鹿児島高1年)は、77と崩れ通算イーブンパーの26位に後退した。
【第3R成績】

 工藤がじわりと伸ばした。初の最終組。しかも3番パー3で2オン、2パットでボギーが先行した。だが、「同組の人がバーディーチャンスにつけても自分は自分の狙った所に打とう」と目の前の一打に集中すると、4番で2メートルを沈めバーディー。7、17番はいずれも1メートル以内のバーディーチャンスをものにし、リーダーボードの一番上に自分の名前を記した。

 「昨晩から楽しみにしていた上田さんと一緒の組で、凄い格好良かったし楽しかった」。3年目の今季はツアー出場権を獲得し、14試合に連続出場しているが、最高成績は15位。なかなか上位に食い込めず、予選落ちも4回を数えた。だが、前戦も決勝ラウンドに進めなかったことから、カットラインを気にするより「上を目指してプレーしよう」と開き直ると、強気の姿勢が早速、効果になって出た。

 名投手の長女として脚光を浴びたものの、最近はテレビドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」に出演する兄・阿須加(22)の方が俳優としてブレークしており先を越された。初めての最終日最終組。「未知の世界。足りないものはあると思うけど自分のプレーに懸かっている」。最後まで首位の位置を守れれば「遥加」の名前もアピールできる。

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2014年6月15日のニュース