21歳の王子谷が初優勝 決勝で上川に一本勝ち

[ 2014年4月29日 18:29 ]

決勝で上川大樹(下)に大外刈りで一本勝ちした王子谷剛志

 体重無差別で柔道日本一を争う全日本選手権は29日、東京・日本武道館で世界選手権(8月・チェリャビンスク=ロシア)100キロ超級、100キロ級代表最終選考会を兼ねて行われ、21歳の王子谷剛志(東海大)が決勝でロンドン五輪代表の上川大樹(京葉ガス)に豪快な大外刈りで一本勝ちし、初優勝した。上川は初の頂点を逃した。

 王子谷は準々決勝で昨年準優勝の原沢久喜(日大)に大外刈りで勝ち波に乗った。大学生の日本一は2008年の石井慧以来。

 世界選手権81キロ級代表の20歳、永瀬貴規(筑波大)が王子谷との準決勝まで勝ち残り3位と大健闘。西潟健太(旭化成)も3位に入った。初優勝を狙った七戸龍(九州電力)は準々決勝敗退。昨年の73キロ級世界王者、大野将平(旭化成)は1勝したが3回戦で王子谷に屈した。

 今夏の世界選手権男子代表が出そろい、100キロ超級に上川と七戸が選ばれた。不振が続く100キロ級は、2年後のリオデジャネイロ五輪へ向け若手強化に専念するとして初の派遣見送りが決定。73キロ級でロンドン五輪銀メダルの中矢力(ALSOK)、66キロ級の高市賢悟(東海大)が追加で選出された。

 ▼王子谷剛志の話 きついこと、苦しいことをやってきて一つの目標を達成した。全日本チャンピオンの自覚を持ち、一つ一つの大会を勝つことで引っ張っていける。(2年後の)五輪に出場して金メダルを取りたい。

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