大野 GS東京大会アウト 天理大暴力問題で登録停止3カ月

[ 2013年9月19日 06:00 ]

 全日本柔道連盟(全柔連)は東京都文京区の講道館で懲罰委員会を開き、暴力行為の発覚した天理大柔道部の指導者、選手ら16人への処分を決めた。世界選手権男子73キロ級金メダルの大野将平(21)には「会員登録停止3カ月」の処分が下り、グランドスラム東京(11月29日、東京体育館)の出場も不可能になった。

 5人の委員会による約2時間の討議の末、天理大の藤猪省太(しょうぞう)前部長、土佐三郎前監督はいずれも文書による戒告、1年生に手を出したとされる大野ら4年生9人が3カ月の登録停止、2年生5人は文書による注意となった。天理大は「4年生部員には厳しい処分となりましたが、再発防止に全力を挙げて取り組む所存です」とコメントした。大野は今回の登録停止によって強化指定選手からも外れる見込み。

 近石専務理事は「前途有為な選手たち。教育的配慮も加えた」と語り、強化指定復帰についても「3カ月が過ぎた時点で強化委員会が考える」と説明した。ただし、世界王者として臨むはずだったグランドスラム東京や学生の大会などは全て棒に振ることになり、復帰は来年に入ってからとなりそうだ。

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2013年9月19日のニュース