久子さまアルゼンチン到着 IOC総会でスピーチへ

[ 2013年9月4日 20:49 ]

 2020年夏季五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会に出席する高円宮妃久子さまは4日朝(日本時間同日夜)、アルゼンチンのブエノスアイレスに到着された。

 7日の総会では、東京のプレゼンテーションの持ち時間冒頭、東日本大震災の被災地支援に対する謝意を伝えるスピーチをする。

 4~6日にかけては、政府が借りたホテルの一室でIOC委員と会い、震災支援へのお礼を述べるほか、6日のIOCレセプションにも出席して委員らと交流する。

 午前8時半すぎ、警備員らに囲まれて空港の到着ロビーに姿を現した久子さまは、報道陣から声を掛けられるとにこやかな表情で「サッカー協会の行事がありますので」と話し、迎えの車に乗り込んだ。

 久子さまの総会出席をめぐっては、憲法の規定から政治と距離を置く皇室は「招致活動には関与しない」としてきた宮内庁の風岡典之長官が、官邸や下村博文文部科学相からの要請を受けて「苦渋の決断」をしたという。

 これに対し、菅義偉官房長官が3日の記者会見で「皇室の政治利用には当たらない」と反論する事態になっている。(共同)

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2013年9月4日のニュース