松山 罵声上等「英語分からないんで」 プレジデンツC世界選抜入り

[ 2013年9月4日 06:00 ]

17番、青空に向かってティーショットを放つ松山

 男子ゴルフの米国選抜と世界選抜(欧州除く)の団体対抗戦、プレジデンツ・カップ(10月3~6日、米オハイオ州ミュアフィールドビレッジGC)の出場メンバーが2日に発表され、松山英樹(21=東北福祉大)が初の世界選抜入りを果たした。タイガー・ウッズ、フィル・ミケルソンらを相手に、日本の若き怪物は世界選抜を98年大会以来7戦ぶりの勝利へと導く。3日は国内復帰戦となるフジサンケイ・クラシック(5日開幕、山梨・富士桜CC)に向けて調整した。

 ルーキーでは史上初の快挙だ。日本人では過去に丸山茂樹や石川遼らが出場。世界的なプレーヤーの証であるプレジデンツ・カップのメンバーに選ばれた松山は「チームに貢献したい。あと1カ月しかないので、しっかり仕上げて大事な試合で頑張れたらと思う」と力を込めた。

 大会は94年に始まり、今年で10回目となる。世界選抜はオーストラリアで開催された98年大会で勝っただけで、通算1勝1分け7敗。5度の米国開催では、地元ファンから大ブーイングを浴びるなどアウェーの逆風にさらされて全敗している。今年は米オハイオ州ダブリンが舞台。それでも松山は「英語は分からないんで、ブーイングに聞こえないんじゃないですか」と“罵声上等”と受け止めている。

 4月2日のプロ転向から5カ月。その間、日本ツアー2勝、海外メジャー2戦連続ベスト10などの好成績を残し、159位だった世界ランキングは現在29位となった。11年の石川のように主将推薦で出場する選手もいるが、松山は上位10人が選ばれる大会のポイントで6位となり切符をつかみ取った。

 大会期間中にはオバマ米大統領ら世界のVIPと対面する可能性もある。ウッズやミケルソンらトップ選手と技を競う最高の舞台。それでも冷静に「日本での2試合でしっかり感じをつかみたい」と語った。この日は2カ月ぶりの国内復帰戦となるフジサンケイ・クラシックに向け、会場の山梨・富士桜CCで練習ラウンドを行った。プレー後もショットやパットの練習を入念に行うなど開幕まで急ピッチで調子を上げている。「コースは難しいが、うまくやればチャンスはある」。まずは目の前の試合に集中し、今季3勝目を目指す。

 ▽プレジデンツ・カップ 原則2年に一度行われ、世界ランキングなどを加味したポイントで決まる10人に主将推薦の2人を加えた12人で争われる。第1日は2人で一つのボールを交互に打つフォアサムで、第2日は2人のスコアの良い方を採用するフォアボール。第3日は午前にフォアサム、午後にフォアボール、最終日はシングルスを行う。全てマッチプレーで、勝ちは1点、引き分けは0.5点。4日間5ラウンドのポイントで勝負を決する。

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