20年五輪開催地 当たるサイトは中間発表で東京1位

[ 2013年9月4日 06:00 ]

 五輪招致の専門サイト「ゲームズビッズ・ドットコム」が2日、20年夏季五輪開催に立候補している3都市を評価する4回目の総合指数を公表。前回(5月27日)に2位から1位に上昇した東京は0・17ポイント減ったものの、62・14でトップの座を守った。

 最終指数は投票前日に発表するのが恒例。過去2回の投票では同サイトの最終指数で1位だった都市(リオデジャネイロ、韓国・平昌)が当選しており、56年ぶりの開催を目指す東京にとってはこれを追い風にしたいところだ。2位はイスタンブール(トルコ)だが、0・51ポイントダウンして61・45。反政府デモ、薬物違反者の続出、そして隣国シリア情勢の悪化などによる影響が数値ににじみ出ている。

 マドリード(スペイン)は前回同様3位となったものの、3都市の中では唯一、ポイントを大幅にアップ(+2・27)させて58・76。大手ブックメーカーの中にはここにきてイスタンブールに代わりマドリードに“2番人気”のオッズをつけるところもあり、終盤でかなりの追い込みを見せている。

 ただし最終指数で3位の都市の逆転は過去に例がなく、現時点で東京とのポイント差は3・38。同サイトが発足して以来、最大の逆転は14年冬季五輪を開催するソチ(ロシア)だが、07年の国際オリンピック委員会(IOC)総会直前に1位だった平昌との差は1・82。2ポイント差以上つけられた都市の逆転はないだけに、最終指数が注目されるところだ。

 ▽GamesBids.com カナダ・トロントを拠点にしている五輪招致専門サイト。もともとは08年夏季五輪招致を目指したトロント市が立ち上げた組織。01年のIOC総会で北京が開催都市に選ばれてしまったが、その後も専門家による分析作業は続行した。ニューヨーク・タイムズ紙は「独立したサイトで影響力もある」と評価。世界の多くのメディアがその数値を参考にしている。

続きを表示

2013年9月4日のニュース