大鵬の教え胸に精進を 薫陶受けた大砂嵐

[ 2013年5月29日 17:01 ]

十両への昇進が決まり、記者会見で笑顔を見せる大砂嵐。奥は元横綱大鵬、故納谷幸喜氏の肖像画

 大相撲名古屋場所(7月7日初日・愛知県体育館)での新十両昇進を決めたアフリカ大陸出身初の力士、大砂嵐(21)=本名アブデルラフマン・シャーラン、エジプト出身、大嶽部屋=は29日、薫陶を受けた元横綱大鵬の故納谷幸喜氏の教えを胸に精進を誓った。

 大嶽部屋は大鵬部屋の流れをくむ。納谷氏の肖像画などが掲げられた東京都江東区の大嶽部屋で記者会見し「大鵬親方は毎日、四股を500回、てっぽうを1000回やったけど、自分はまだできない。もっと稽古する」と力強く語った。

 くしくも29日は納谷氏の誕生日。大砂嵐は生前、稽古や忍耐の大切さを説かれたという。師匠の大嶽親方(元十両大竜)は「心の部分で成長してほしい。大鵬親方もよく、心を鍛えなさいと言っていた」と力説した。

 優勝32回の大横綱からの教えを受け継ぎ、横綱という目標に向かう大砂嵐は「部屋に入って最初に、心が大事と(大嶽)親方に言われた。自分の夢はまだ上なので、もっと頑張る」と宣言した。

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2013年5月29日のニュース