伊達 全仏最年長勝利ならず1回戦敗退「相手強すぎた」

[ 2013年5月29日 06:00 ]

全仏テニス女子シングルス1回戦で、リターンするクルム伊達公子

テニス全仏オープン第3日

(5月28日 パリ・ローランギャロス)
 世界83位のクルム伊達公子(42=エステティックTBC)は女子シングルス1回戦で、同9位のサマンサ・ストーサー(29=オーストラリア)に0―6、2―6で完敗した。勝てば全仏最年長記録にもなる一戦だったが、相手のパワーとスピードに押されて反撃の糸口をつかめなかった。同じく大会最年長勝利を記録した1月の全豪オープンの再現はならず、シングルスの日本女子は全て敗退した。

 第9シードのストーサーをヒヤリとさせることもできなかった。「相手が強すぎましたね。きょうの展開で勝てるチャンスありました?」。完敗を受け入れたクルム伊達には悔しがるそぶりもなかった。

 今季は3月に痛めた腰の影響もあり、「私のサーフェスじゃない」というクレーコートでの試合は最低限にとどめた。ダブルスに出場した前週に続いて今季クレー2戦目、シングルスはこの全仏が初戦。相手がクレーを得意とする剛腕ストーサーでは準備不足は明らかだった。第1セットはミスが目立ち、1ゲームも奪えずにわずか21分でひねられた。第2セットに入ると徐々に長いラリーに持ち込めるようになったものの、それも苦境を打開できるほどではなかった。

 68年のオープン化以降では最年長となる全仏勝利も逃した。ただし、クルム伊達自身は「皆さんの期待は分かるけど、ケガをしないことがクレーシーズンの一番のテーマ」とさばさばしたもの。「残りのダブルスと今後の芝のシーズンに集中したい」と約1カ月後のウィンブルドンを見据えた。

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2013年5月29日のニュース