全英オープンに弾み!W宮里、揃って7位

[ 2012年9月11日 06:00 ]

15番、バーディーパットを外した宮里藍

USLPGAツアー キングズミル選手権第4日

(9月9日 米バージニア州ウィリアムズバーグ キングズミル・リゾート=6379ヤード、パー71)
 2人の宮里がそろって7位に入り、全英リコー女子オープン(13日開幕、英リバプール)に弾みをつけた。宮里藍(27=サントリー)は70でまとめ、宮里美香(22=NTTぷらら)は66と追い上げ、ともに通算12アンダー、272で終えた。通算16アンダーで並んだポーラ・クリーマー(26=米国)と申ジエ(24=韓国)のプレーオフは8ホールで決着せず、日没のため10日に持ち越され、9ホール目で申ジエがパーをセーブし、10年以来、ツアー通算9勝目を挙げた。

 今季3勝目に届かなかったが、宮里の表情は明るかった。優勝争いに絡んでの7位に「良いフィーリングになってきた。自分にとってはまた一つ自信になった1週間」と納得の表情。最大の目標というメジャー制覇に向け態勢は整った。

 首位と5打差から出て、上位陣が伸び悩む中、前半で2つスコアを伸ばした。11番で約5メートルのバーディーパットを沈めて通算14アンダー。12番はボギーとしたが、13番でバーディーを取り返すと、この時点で首位と1打差に迫った。勝負とみた14番で攻めに出て逆にグリーンをオーバーしてボギーとしたが、「14アンダーでは優勝に届かないことは分かっていた。自分はバーディーを取るしかなかった」と悔いはなかった。

 8月の3試合のうち2試合で予選落ち。ショットの不調に悩まされたが、「80%にまでは戻せた。ここまで来れば戦える。あとはパットが入るか入らないかの問題」と今季最後のメジャー、全英リコー女子オープンに向けて強気な言葉も戻ってきた。「ほんとに良い1週間だった」。宮里は自信を胸に決戦の舞台、英国へと移動した。

 ≪美香、66で追い上げ≫宮里美も次戦の全英リコー女子オープンに向け、手応えの一日となった。ショットとパットがかみ合って6バーディーを奪うなど66。宮里と同じ7位に食い込み、「ピンに絡むショットが打てた。大きな修正点はない。目標のベスト10入りが達成できた」と笑顔を見せた。8月に米ツアー初優勝を飾り、その後も好調をキープ。「メジャー優勝が次の目標。今のゴルフをしていればチャンスはある」ときっぱりと語った。

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