エジプト出身の大砂嵐　序ノ口Ｖ「横綱になりたい」

大相撲夏場所１３日目

（5月18日 東京・両国国技館）
　今場所から番付にしこ名が載ったエジプト出身の大砂嵐が７連勝で序ノ口優勝を飾った。

　鋭い突っ張りで２０２キロの旭光（３５＝友綱）を、たまり席まで吹っ飛ばす会心の相撲。「素晴らしい。プレッシャーはないです。大丈夫です」と笑顔を見せた。まだまだ連勝は伸びそうな勢いで「第１ステップに立っただけ。まだまだ自分は横綱になりたいです」と、憧れの貴乃花親方を目標に稽古に精進していく。

　▽序ノ口優勝（７戦全勝）
　大砂嵐（おおすなあらし＝本名アブデルラフマン・シャーラン）西５枚目、エジプト・ダカハレヤ県出身、大嶽部屋。アフリカ大陸から初の力士。０８年と１０年の世界ジュニア選手権で３位。今年春場所初土俵。得意は突き、押し。１メートル８９、１３８キロ。２０歳。

　▽幕下優勝（７戦全勝）
　寺下（てらした＝本名寺下隆浩）東１６枚目、石川県能登町出身、阿武松部屋。東洋大から０７年春場所初土俵。得意は右四つ、寄り。１メートル８８、１４６キロ。２８歳。

　▼寺下　６番相撲以外は前に出られたのでよかった。（右膝のじん帯断裂で幕下から序ノ口に落ちた経験があり）トレーナーさんとか部屋の人とか、いろいろな人に感謝したい。絶対に（十両に）上がりたい。

　▽三段目優勝（７戦全勝）
　太田（おおた＝本名太田剛希）東４９枚目、徳島県石井町出身、北の湖部屋。０３年春場所初土俵。得意は右四つ、寄り。１メートル７０、１３６キロ。２４歳。

　▼太田　今場所は何も考えずに取ったのが良かった。（２年ぶりの幕下復帰が有力で）前回は１勝だったので頑張る。