強風に苦戦の遼 あっちゃ~77 池ポチャ、3ダボ…散々

[ 2012年5月19日 06:00 ]

7番バーディーパットを沈めホッとした様子で天を仰ぐ石川だったが43位に後退した

男子ゴルフツアー とおとうみ浜松オープン第2日

(5月18日 静岡県浜松市 グランディ浜名湖ゴルフクラブ=7054ヤード、パー72)
 風に苦しんだ石川遼(20=パナソニック)がバタバタしながらも予選を通過した。首位と2打差の8位から、3バーディー、2ボギー、3ダブルボギーの77と崩れ、通算1アンダーの143。首位と9打差の43位と順位を大きく落とした。70で回った新人の藤本佳則(22=フリー)が通算10アンダーで首位をキープした。
【第2R成績】

 最大瞬間風速18・5メートル。コースを吹き抜ける猛烈な風に石川が翻ろうされた。77と崩れ43位へ急降下。「落としすぎ。悪くても2オーバー(74)で抑えたかった」と疲れ切った表情で話した。

 とにかくバタバタした。インから出ると11番でつまずいた。1Wでの1打目を右のバンカーまで曲げると、高い土手に当て脱出に失敗してダブルボギー。2バーディーを奪い返した後の16番パー3は4Iで狙ったものの、左からの横風に流されて“池ポチャ”し再びダブルボギーを叩いた。4番パー5でも3Wで2オンを狙ったものの、グリーン手前の池につかまりボギーとなった。

 2アンダーまで落としていた5番パー3ではまさかの4パットでまたまたダブルボギー。この時点ではカットラインぎりぎりの通算イーブンパーで、本人も「予選落ちかな」と覚悟したほど。7番でようやくバーディーを奪い返したが、08年以来、プロ3度目の3ダブルボギーを記録しては優勝争いから後れを取るのも当然だった。

 石川は「ショットもパットも悪くはない」と話した。しかし、「ショットは細工せずに真っすぐ打つ勇気がなかった。パットも自信を持って打つのは難しかった」と上空でもグリーンでもボールが流されるほどの強風に対応しきれなかった。

 全米オープンの出場権獲得は今大会後に発表される世界ランク60位以内が条件(現在は58位)。このまま下位に低迷するわけにはいかない。「まだ36ホール残っている。あしたしっかり順位を上げて最終日に良い位置でスタートしたい」。ラウンド後の練習グリーンではL字型のパターを再び試すなど、チャージへの執念がうかがえた。

 ≪3ダブルボギーは4年ぶり≫石川の3ダブルボギーはプロ1年目だった08年のマンシングKSB1日目、同サン・クロレラ・クラシック3日目以来、4年ぶり。アマ時代の07年、コカ・コーラ東海最終日を合わせると4度目。石川の1ホール4パットは10年のフジサンケイ・クラシック2日目3番、11年の日本ツアー選手権2日目13番に次いで3度目。

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