米ツアーシード権獲得へ 遼くん1カ月の米遠征計画

[ 2012年4月17日 06:00 ]

青木功(左)と握手をかわす石川遼

 男子ゴルフの石川遼(20=パナソニック)が5月のクラウンプラザ招待から1カ月の米ツアー参戦の計画を立てていることが16日、分かった。この日「杉原輝雄メモリアル 東日本大震災復興支援チャリティプロアマゴルフ大会」(兵庫・鳴尾GC)に出場した石川本人が明かした。国内ツアーのシーズン中に米国への長期遠征では初めて。悲壮な決意のもと来季米ツアーシード権を取りにいく。

 石川の遠征計画は、5月17日からの「とおとうみ浜松オープン」に出場後に米国へ出発。現地に滞在し、24日からのクラウンプラザ招待を皮切りに、ザ・メモリアルトーナメント、全米オープン、トラベラーズ選手権の4試合に出場するというもの。石川も「そう考えています」と明かした。

 これまでの海外遠征は国内シーズンの開幕前が主体で、シーズン中は四大メジャー、もしくはWGC(世界ゴルフ選手権)への出場が基本路線だった。国内ツアーを3試合以上欠場するリスクは伴うが、既に主催者の推薦さえ得られれば年間12試合の制限なく出場できる「特別一時会員」の資格を得たのも大きな要因となった。

 遠征では来季の米ツアーシード権獲得を目指す。現在、米ツアーでの獲得賞金は50万1231ドル(約4010万円)。シード権が得られるシーズン終了時点で賞金ランク125位以内に入るためには、まだ上積みが必要。昨年の125位は66万8166ドル(約5300万円)で、一昨年が78万6977ドル(約6300万円)。シーズンによって額が異なるため、明確なラインは存在しないが、少なくともあと20万ドル(約1600万円)の加算がノルマになる。

 現時点で出場資格があるのはザ・メモリアルトーナメントだけだが、他の大会も推薦は得られる見込みだ。石川は将来的に米国本格進出を視野に入れており、3月のプエルトリコ・オープンで2位に入った後には「もう道は一つしかない。世界をリードする魅力あるツアーに僕は挑戦したい」と語った。マスターズでは結果を残せなかったが、不退転の決意で米国に再上陸する。

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2012年4月17日のニュース