ふっ切れた鈴木明子 当然のように2連覇「目標は世界選手権の表彰台」

[ 2012年1月31日 14:48 ]

成年女子で2連覇した鈴木明子のフリー

 国民体育大会冬季大会スケート、アイスホッケー競技会第5日は31日、名古屋市ガイシプラザなどで行われ、フィギュアの成年女子は3月の世界選手権代表で、ショートプログラム(SP)首位の鈴木明子(愛知・邦和スポーツランド)がフリーでもトップとなり、合計194・08点で2連覇した。

 自身の焦点は「世界選手権へ向け、どれだけできるのか」だった。観客の興味は「どんな演技を見られるのか」。自他の期待に応え、フィギュア成年女子で鈴木が当然のように2連覇した。

 冒頭の3回転に続き、ダブルアクセル―3回転と、序盤は次々とジャンプに成功。後半でわずかに乱れたものの、躍動感と表現力で手拍子を送る地元愛知のファンを魅了した。「ノーミスでいけなかった」と照れ笑い。「でも、全体として自分をコントロールできた」と満足げに続けた。

 昨季、世界選手権出場を逃して「ふっ切れた」という。若手の台頭も刺激になった。「ベテランと言われるほど、挑戦するのは恥ずかしい。とにかくやろうと。スケートを始めたころの気持ちになった」。前日のSPで決めた3回転―3回転ジャンプはその挑戦の産物だ。

 祝福の拍手に満面の笑みで手を振って応えた。「目標は(世界選手権の)表彰台に上ること」ときっぱり。3月のニース(フランス)で、同じ光景を披露するつもりだ。

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2012年1月31日のニュース