日本人、中卒…千代鳳、稀勢の里以来の10代関取に

[ 2012年1月26日 06:00 ]

師匠・九重親方の現役時のパネルの横で新十両昇進を喜ぶ千代鳳

 日本相撲協会は25日、東京・両国国技館で春場所(3月11日初日・大阪府立体育会館)の番付編成会議を開き、十両昇進力士4人を発表した。新十両は千代鳳(ちよおおとり、19)=本名・木下祐樹、九重部屋=と、モンゴル出身の千昇(せんしょう、28)=本名・エンフバートル・バヤルバト、式秀部屋=の2人。白鵬と同期の千昇は初土俵から65場所の新十両昇進。外国出身者として最スロー昇進となった。元小結・大潮の式秀親方が92年に部屋を創設して以来、初の関取が誕生した。

 19歳の千代鳳が日本人の中卒叩き上げでは04年夏場所に17歳9カ月で昇進した萩原(稀勢の里)以来となる10代関取を決めた。左膝じん帯断裂を乗り越えての昇進に「ケガもあって長かった」と振り返った。昨年4月には鹿児島県志布志市の実家が火事で全焼。「写真が何枚か残ったけどあとは全部燃えた。元の家に戻してあげたい」と、親孝行の思いも強い。九重部屋では昨年名古屋場所以降5人目の関取誕生で、師匠の九重親方(元横綱・千代の富士)は「相乗効果でしょう」と話していた。

 ▼千昇 長くは感じなかった。(同期の)横綱・白鵬関に初場所前も稽古をつけてもらって、ありがたかった。将来は横綱とやってみたい。

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