適応能力の高さに期待…恩師・柏井氏「来年なら勝てる」

[ 2012年1月26日 06:00 ]

全豪オープンテニス第10日

(1月25日 オーストラリア・メルボルンパーク)
 6歳から13歳まで錦織を8年間指導した島根県松江市のグリーンテニススクールの柏井正樹コーチ(51)は今後の伸びしろに太鼓判を押した。25日、安来市内であったパブリックビューイングで観戦。レッスン指導の関係で第2セットまでしか見られなかったが「どうすれば勝てるかというアイデアはもらったはず。適応能力が高いのが圭のいいところだから、来年なら勝てる」とストレート負けにも期待感をにじませた。

 初対面で錦織の非凡な才能に舌を巻いた。初心者コースの最初のレッスンで「大きいラケットに振り回されながら、ボールがきちんと打てる」と柏井コーチや妻の貴代美コーチ(54)ら全員が驚がく。その日のうちに一般コースに昇格させた。

 シャイな性格で母親の後ろにすぐ隠れる子供だったが、テニスになると一変。左手をケガした際に医者から練習を休むように言われたが「僕からテニスを取ったら何も残らないからやらせて」と懇願したこともあったという。「“昔から4大大会で勝ちたい”と私の目を見て言う子だった」と振り返る柏井コーチ。当時の壮大な夢は将来、現実となるかもしれない。

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2012年1月26日のニュース