日本、ニュージーランドに83失点で大敗

[ 2011年9月16日 19:07 ]

日本―ニュージーランド 前半、カイノ(中央)の突進を大野(右)、谷口(上)ら3人で止める日本

 ラグビーのワールドカップ(W杯)ニュージーランド大会第6日は16日、同国北島ハミルトンのワイカト競技場で1次リーグA組の1試合を行い、日本は優勝候補筆頭の地元ニュージーランドに7―83で大敗した。2連敗の日本は勝ち点ゼロのままで、数字上の可能性は残るものの1次リーグ突破は極めて厳しくなった。ニュージーランドは2連勝で同10に伸ばした。

 世界ランキング13位の日本は同1位のニュージーランドと1995年大会でW杯史上最多失点記録となる17―145で敗れて以来の対戦。前半から防御が機能せずに計13トライを奪われ、後半18分にWTB小野沢(サントリー)が1トライを返すにとどまった。

 日本は91年大会でジンバブエに勝って以来16戦連続勝利なしとW杯のワースト記録を更新し、通算成績は1勝1分け20敗となった。1次リーグは残り2試合で、21日にトンガ、27日にカナダと対戦する。

 ▼カーワン・ヘッドコーチの話 残念な結果となった。ニュージーランド相手にタックルミス一つでも致命傷になる。他のミスも多い試合だった。しかし、自分たちがやってきたシステムは間違いないことも分かった。

 ▼菊谷崇の話 自分たちのミスでリズムを崩した。しかし、ボールを継続すると自分たちのテンポでトライすることができ、相手の反則も誘えた。気持ちを切り替えてトンガ戦に臨みたい。

 ▼小野沢宏時の話 ただトライを取っただけで、これといったこともない。日本の方がブレークダウンの精度が駄目だと思った。

 ▼大野均の話 もっとやれた。試合中は全て出しているつもりでも、あらためて考えると惜しいプレーが多い。オールブラックスは個々の能力が非常に高い。日本は組織的に止めないと…。

 ▼日和佐篤の話 テンポを意識して速くボールをさばいた。オールブラックスは速いだけでなく、うまさもあった。残り2試合は勝ちにこだわる。

 ▼宇薄岳央の話 ワイドに振られて判断が遅れ、防御の出足が鈍った。試合中はちょっと浮足立った。0点の出来で、苦い経験だ。

 ▼上田泰平の話 オールブラックスは試合中に修正して穴を見つけてくる。局面を重ねたときの防御が課題。この負けで勉強したことを残り2試合で出さないと。

 ▼川俣直樹の話 こんな経験は初めて。次にオールブラックスとやる時は防御を固めないと。相手プロップからジャージーを交換してくれと言われてうれしかった。

 ▼マイケル・リーチの話 オールブラックスはテレビで見るより大きくなかったが、サポートの速さが違う。日本は密集戦に人数をかけすぎて、いつも人が足りない状態だった。

 ▼畠山健介の話 オールブラックスは攻撃の精度が高く、ボールを持っていない場面でも世界ランク1位のすごさが伝わってきた。スクラムはフランスより真っすぐ押してきた。(共同)

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2011年9月16日のニュース