鼻が腫れ 右目は半分しか開かず 伊調 それでも頂点も「まだまだ」

[ 2011年9月16日 11:05 ]

女子63キロ級決勝 マリアンナ・サスティン(下)を攻める伊調馨

世界選手権第4日女子

(9月15日 イスタンブール)
 1ポイントも落とさない圧倒的な強さで頂点に立ったが、伊調はマットで表情を変えなかった。取り組んできた攻撃的なレスリングが思うように出せず「ほっとしたけれど、もっとタックルにいけるところがあった。まだまだ」と口にした。

 1回戦では頭突きを受けて鼻が腫れ上がり、準々決勝では手が当たって右目が半分しか開かない状態だった。昼間に5試合を一気に闘ったことも初体験。「ちょっと省エネした」と言うが、夜の決勝では前半からポイントを奪い、アンクルホールドも決めた。

 2007年アジア選手権を棄権したために黒星がついたが、闘って敗れた試合は03年3月のクリッパン国際大会が最後だ。攻守に安定する27歳のベテランは「ロンドン(五輪)がゴールじゃないと思っている」と理想のレスリングを追い続ける。(共同)

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