福島、新ウエアで女子100&200Wトップ通過

[ 2011年6月11日 06:00 ]

自らデザインしたウエアを着て快走した福島(右)は1位で余裕のゴール

陸上日本選手権第1日

(6月10日 埼玉県・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)
 女子100メートルと200メートルで、自身初の2冠を狙う福島千里(22=北海道ハイテクAC)が、予選をともにトップ通過。初めて自らデザインした新ウエアで貫禄の走りを披露し、左ふくらはぎの不安を一蹴した。また、女子1万メートルで、07年世界選手権5000メートル代表の杉原加代(28=デンソー)が32分18秒79で優勝し、4年ぶりの世界切符を手に入れた。

 女王の貫禄たっぷりの快走だった。女子200メートルを23秒59でトップ通過した福島は、100メートルも流さずに11秒50でトップ通過。4月の織田記念で左ふくらはぎのけいれんのため決勝を棄権し、5月のゴールデングランプリ川崎大会でも同箇所に違和感が出て失速したが、不安を一掃する堂々の走りを見せた。

 今季ここまでは「自分のレースができていない」と不満を見せていたが、この日はオレンジ色の新ウエアで登場し、気分一新。「CHISATO」の文字が首部分に刻まれ、胸にフォログラムという光る素材を使った新ウエアは、初めて自らデザインしたものだけに「意見を取り入れて作ってくれたのがうれしい」と満足顔だ。自身初の2冠に向けても「あすは(100メートルの)決勝があるので、今季最高の走りができたら」と気分良く話していた。

 <“美人”スプリンター市川はともに2位>女子400メートルリレーメンバーの美人スプリンター市川華菜(20=中京大)は100メートル予選で11秒55、200メートル予選で23秒67で、いずれも福島に次ぐ2位につけた。実力とともに人気も急上昇中で「戸惑いだらけです。(美人選手と呼ばれて)申し訳ないです」と初々しい。決勝での福島との対決へ向けて「スタートでは離されると思うけど、ついていきたい」と気合を入れていた。

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