再生への願い込め…高見盛“不死鳥甚平”270着寄贈

[ 2011年6月11日 06:00 ]

被災地に寄贈するオリジナル甚平を手にする高見盛

 大相撲の幕内・高見盛(35=東関部屋)が10日、東京・墨田区役所を訪れ、東日本大震災で被災した子供たちのために作った甚平270着を寄贈した。墨田区の社会福祉協議会を通じ、宮城県気仙沼市の避難所や児童養護施設などに贈られる。

 3月末に「お金でなく何か違うもので勇気づけたかった」と甚平の作製を発案。関係者に配布する予定だった昨年の反物が残っていたため、それをアレンジした。緑地に描かれた赤い不死鳥の柄には再生、復興などの願いも込められているという。高見盛は「(関係者の尽力で)形になってありがたい。子供たちが少しでも元気になって被災地が再生してくれれば」と熱く語った。

 所属する東関部屋は名古屋場所後に岩手県一関市で合宿を予定しており、その際に被災地を慰問するプランも浮上している。師匠の東関親方(元幕内・潮丸)も「甚平を着ている子供たちに会えたらうれしい」と話した。

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2011年6月11日のニュース