マーベリクス、ファイナル初制覇に王手

[ 2011年6月11日 06:00 ]

“お決まり”のジェット機のポーズで歓喜するマーベリクスのテリー(左)とノビツキー

NBAファイナル第5戦 マーベリクス112―103ヒート

(6月9日 ダラス)
 マーベリクスが激闘の末にヒートを退けて3勝2敗。ダーク・ノビツキー(32)とともに06年ファイナルを経験しているジェイソン・テリー(33)が終盤に底力を発揮し、チーム創設31シーズン目のファイナル初制覇に王手をかけた。ヒートのドウェイン・ウェイド(29)は第1Qに左足付け根を負傷して不完全燃焼。レブロン・ジェームズ(26)はトリプルダブルを達成したが、第4Qは2得点に終わった。

 激動の第4Qだった。マーベリクスは序盤にあった7点のリードを守れず7分すぎに95―99。しかし97―100で迎えた残り3分23秒にテリーが同点の3点シュートを決め、このあとノビツキーのダンク、キッドの3点シュートで一気にヒートを突き放した。テリーは残り33秒にジェームズのマークをものともせずにとどめの3点シュートを成功。過去にファイナルを経験しながらチャンピオン・リングを逃した30代トリオが、地元での今季最終戦でファンを熱狂させた。

 「100点を超えるゲームになればこっちのもの。苦しい戦いだが流れはうちのチームにある」とテリー。イニシャルから「JET」の異名を持つベテランは勝利が決まると、お約束のジェット機のポーズでファンを魅了していた。

 ▼ヒ軍ジェームズ 関心があるのは勝負だけ。負けてしまえばトリプルダブルなど何の意味もない。(消極的なオフェンスに批判集中。第4Qの総得点は5試合で11)

 ≪ヒート初のトリプルダブル≫ジェームズのトリプルダブルはプレーオフでは自身7度目。ヒ軍の選手としては初めてで、ファイナルでは通算29回目。マ軍はファイナル記録にあと1本と迫る13本の3点シュートを成功させた。

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2011年6月11日のニュース